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令和6年第2回定例会9月議会
令和6年9月17日 (本会議(議案質疑及び一般質問))
質疑・一般質問 宮坂 祐太(明石かがやきネット)
1 令和5年度明石市水道事業会計決算について
⑴ 損益計算書について
(要旨)損益計算書上は、約4億1,600万円の当年度純利益を確保しています。ただ、先の令和4年度決算では、給水収益の減少や動力費の支払いの増加等により、令和3年度決算と比較して約1億7,000万円当年度純利益が減少していましたが、令和5年度決算においては、給水収益の増加並びに動力費の支払いの減少と
いう要因があったにも関わらず、前年度比でさらに5,000万円近く当年度純利益が減少しています。しかも、令和5年度における給水収益の増加及び動力費の支払いの減少要因は、大口使用者の動向や国からの電気料金補助による一時的なものです。約1億4,600万円の営業損失を計上するなど、本市水道事業が依然として厳しい経営環境にあることには変わりがないと思いますが、今後の見通しも含め、市の認識をお伺いします。
⑵ 貸借対照表及びキャッシュ・フロー計算書について
(要旨)貸借対照表によると、前年度比で7億円近く企業債残高が増加するとともに、保有する現金・預金が約23億5,000万円増加しています。また、キャッシュ・フロー計算書によると、令和4年度中は企業債の元金償還額と新たな企業債の借入れについて金額がほぼ均衡していましたが、令和5年度中には、企業債の元金償還額の倍以上にあたる約13億2,500万円の新たな企業債の借入れを行っています。これらにより、企業債の新たな借入れを大幅に増やしてでも、手元に現金・預金を残しておきたい意図を感じますが、その背景についてお伺いします。また、決算書においては、企業債残高が増加傾向で推移していくなど、今後、経営環境が厳しくなることが見込まれる旨の記述があります。これ以上企業債の新たな借入額を増やし続けることには抑制的であるべきと考えますが、市の認識をお伺いします。
⑶ 水道料金の改定について
(要旨)経営分析表によると、令和5年度の料金回収率は99.64%と、100%を下回っています。これは、給水に係る費用が水道料金以外の収入で賄われていることを意味しています。過去には令和2年度にも、料金回収率が100%を下回ったことがありますが、コロナ禍において令和2年7月定期検針分から6か月間、水道料金の基本料金を免除したことが影響しているものと思われます。従って、特殊要因を除くと、令和5年度においては実質的に初めて料金回収率が100%を下回る事態となっており、適正な料金収入の確保に関する議論が急がれます。小項目(1)(2)で触れた本市水道事業を取り巻く経営環境の厳しさを十分踏まえつつ、上下水道事業経営審議会で早急に議論を開始していただきたいと思いますが、市の認識をお伺いします。