日程:
議案第1号から同第39号まで一括上程
質疑及び一般質問
録画内容:
令和5年第1回定例会3月議会
令和5年3月3日 (本会議(議案質疑及び一般質問))
質疑・一般質問 出雲 晶三(未来明石大路)
1 明石川周辺地域の治水について
  (1) 明石川の治水へのこれまでの取組と成果について
   (要旨)本市は、温暖で災害の少ない、暮らしやすいまちであるが、平成16年の豪雨では、明石川の水位が上昇し、市内で初めて避難勧告が出された。
 明石川の治水において、嘉永橋の架け替え、築堤、河口部の高潮対策、堆積土砂の撤去等、これまでの取組と成果、評価・検証を聞く。
  (2) 今後の取組と展望について
   (要旨)現在施工中のJR橋梁架け替えが完了すれば、明石川の治水は一つの節目を迎えるものと考えるが、千年に一度の豪雨の浸水区域の想定を踏まえた自助・共助の備えも必要である。ハード・ソフトの両面から、今後の取組と展望について聞く。
  (3) 堆積土砂の撤去工事について
   (要旨)令和4年1月から5月までに撤去工事が実施されたが、大雨が降るたびに堆積土砂が増え、土砂嵩が増えてきたことが分かる。県・市の土砂撤去工事に対する考えを聞く。
  (4) 明石市域より上流の明石川の堆積土砂浚渫と樹木伐採について
   (要旨)令和元年から令和4年度にかけて、土砂浚渫及び樹木伐採が実施されているが、まだ、河川敷の多くの部分で土砂がたまり樹木が繁茂している。兵庫県及び神戸市と連携して、上流の神戸市での土砂浚渫と樹木伐採を徹底して実施すべきであると考えるが、見解を聞く。

2 老朽化した船上浄化センターと下水道分流化について
  (1) 船上浄化センターの延命化措置と将来展望について
   (要旨)船上浄化センターは、市民の約20%、約61,000人が利用している大切な施設である。延命化は順調に進んでいるのか、進捗状況を聞く。
 また、延命化を行っても、将来的には再整備の必要がある。将来の船上浄化センターの在り方をどのように考えているのか、実施計画・予算についても聞く。
  (2) 合流式から分流式への移行について
   (要旨)船上浄化センターの処理エリアは、大部分が合流式のままである。国においても、新たに計画する下水道は、分流式下水道が基本としており、市は分流化を進めるべきであると考えるが、計画はあるのか。分流化に向けての市の方針、長期的な計画、予算について、どう考えているのかを聞く。
  (3) 分流化の遅れについて
   (要旨)現在、本市の下水道の分流化はあまり進んでいないようである。泉市長が「下水道・雨水対策の予算を子育て支援施策へ回した」というようなことを述べられたと聞いている。
 大きな浸水被害は、市民の生命と財産を奪う。浸水被害で市民が命をなくされたとき、独任制を標榜する市長は、責任をどう取るのかを聞く。

3 JR西明石駅南地区のまちづくりと在来線東口について
  (1) 西明石のまちづくり第1弾について
   (要旨)この度の西明石駅南口とアクセス道路を整備する「西明石のまちづくり第1弾」は、西明石駅南地区のまちづくりや活性化に有効と評価できる。
 しかし、南口から駅構内をまたぐ自由通路がないことは残念である。また、駅南の住宅密集地域の課題解決についての考え方をまとめないまま、都市計画変更を行うのは早計ではないか。
 第1弾の概要と進捗状況、完了までの予定、整備費用の見込みを聞く。
  (2) JR西明石駅の東口の再整備と市道西明石78号線について
   (要旨)かつて、東口の再整備について「費用面、技術面、工期面等の課題はあるが、西明石駅舎及び自由通路の機能は、西明石のまちづくりに必要不可欠なものと考えている。」との答弁があったとおり、東口周辺の整備は重要であり、第2弾として進めるべきだと考える。
 西明石のまちづくりにおける東口周辺の再整備と、南北道路である市道西明石78号線の拡幅をどのように考えているのか、見解を聞く。

4 明石市立市民病院の建て替えについて
  (1) 市民病院の役割と重要性について
   (要旨)市民病院は本市の地域包括ケアシステムの要であり、市民の生命と健康を守るとりでとしての病院機能を果たしている。市民病院の役割と重要性をどう考えているのかを聞く。
  (2) 老朽化した明石市立市民病院の現状認識について
   (要旨)市民病院は平成3年3月の竣工から既に32年が経過し、耐用年数が近づいていると聞いている。施設・設備の老朽化・陳腐化が進み、不具合が生じているほか、平成13年3月に改正された第4次医療法に準拠していないとも聞く。それらの現状を認識しているのか。また、現在の経営状況と、将来の財務推計を聞く。
  (3) 市民病院の建て替えに向けて初動すべきときについて
   (要旨)市民病院は老朽化と狭隘(きょうあい)化のため、感染症への対応、高齢化進展への対応、医療体制改革への対応、災害時への対応などに支障を来す状況になってきていると聞く。また、耐震化について危惧する声もある。
 大病院の建て替えは大きな予算を必要とするものであり、決定から約7年はかかると聞いている。まさに今、建て替え整備に向けて初動すべきときである。市の考えを聞く。
 また、建て替え検討に際し、市としてどのように関わっていくのか、重ねて聞く。
  (4) 現在の県立がんセンター跡地を市民病院の建設用地にできないか。
   (要旨)県立がんセンターは老朽化・狭隘化により、明石西公園への移転建て替えを決定し、整備計画を進めており、現在の病院跡地に約3万2千平方メートルの更地ができるようである。
 市民病院の建て替え整備用地として、現在の県立がんセンター跡地を県から借地、もしくは現市民病院の敷地と交換して活用すれば良いと考える。見解を聞く。
 また、当該地に県・市連携型の高度な医療施設として整備できないか、重ねて見解を聞く。

5 令和5年度の当初予算案と泉市長の市政運営について
  (1) 引退を表明した市長が次年度の本格当初予算案を編成することについて
   (要旨)泉市長は10月12日の本会議で、暴言の責任を取って「政界から引退する」と述べている。また、12月の本会議においても「選挙に出ない」「院政を敷かない」と発言されている。にもかかわらず、新規事業を含む過去最大規模の本格予算案を編成している。骨格予算案にすべきとの意見がある中で、なぜ本格予算案を編成するのかを聞く。
 また、現在、国が議論をしている18歳までの児童手当拡充について、先んじて予算化すべく提案しているが、なぜ急ぐのか。誰が責任を持って予算執行するのか。予算編成の考え方を聞く。
  (2) 「拡大するまちの好循環」について
   (要旨)新年度予算案の基本的な考え方に、「拡大するまちの好循環」とある。人口が増えて税収が増えたと述べているが、その要因は、市内企業からの事業所税収入の増、市有地の売却益と言われている。本当に好循環なのか、数字のマジックなのか聞く。
 また、次年度予算編成で40.5億円の基金を取り崩している。確かに市債発行額は減ってきているが、泉市長就任時の平成23年度と令和3年度決算を比較して、市債残高は171億円増えており、扶助費は215億円増えている。扶助費が極端に増えているアンバランスな予算編成を見ると、本当に好循環なのか疑問である。
  (3) 泉市長が市政運営を「恐怖と暴言と虚言で行っている」ことについて
   (要旨)泉市長の市政運営が「恐怖と暴言と虚言」で行われていることが、最近の新聞記事で市民にも伝わっている。「人は金と地位と恐怖でしか動かない」との考えのもと、「辞めてまえ」「クビや」「飛ばしたる」「業者から金もろとんのか」と、職員を怒鳴りつけたとのこと。これはパワハラ防止法に抵触すると思われる。また、議員への「賛成したら許さん」「選挙で落としたる」との暴言は刑法の脅迫罪に抵触するとも聞いた。さらに、新聞記事では「うそつきだ」「恐怖を与える言動」「政策バーターの持ちかけ」「トップにふさわしくない行為」などが書かれていた。真相を聞く。
 これらが本当ならば、明石市役所内に信頼関係はない。また、「もし政治家引退を翻すならば、市民にウソをつくことになる」と記事にも書かれている。改めて引退への思いを聞く。
  (4) 明石市の財政は健全性、継続性を担保できるのかについて
   (要旨)5つの無料化の継続、保育所運営における幼保給付費等の扶助費の増加、さらに、本庁舎の建て替え、ごみ焼却施設の整備、JR西明石駅南地区の再開発、市民病院の建て替え、雨水管の敷設替え、阪神水道企業団からの新規受水、老朽化した都市基盤の再整備といった投資的経費の増加に加え、これから金利が上がると見込まれる中、財政負担がますます大きくなると予測される。財政は持続可能かつ健全でなければならない。市はこれからの財政見通しをどのように考えているのかを聞く。